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2020-09-25
インターンシップ・レポート「 AIチャットボット構築・3weeks」
ニーズウェルでは、2020年9月、長崎県立大学様とのタイアップで2名の学生の方を迎え、インターンシップを開催しました。
メンバーから「SDGsの視点からも、これまでよりもっと充実したIT教育を提供しよう!」との声があがり企画した2020年のインターンシップ。昨年までの1day、2020年8月に開催した5daysに続き、3weeksでのロングラン開催です。
プログラミングの楽しさを実感できること。
ビジネスの現場をリアルに想像できること。
一人でも多くの方にITの魅力を伝え、未来のIT人材が生まれるきっかけになるようなインターンシップをめざして、技術部門と管理部門が試行錯誤を重ねました。
今回の課題は
近年、チャットボットはユーザーからの問い合わせに直接答えるタイプや、社内のヘルプデスクとして活躍するタイプ等、さまざまな場面でコミュニケーションツールとして活躍しています。
チャットボットの会話タイプは大きく2種類。
事前に入力したデータでアルゴリズムを作成し回答するルールベース型と、ユーザーからの質問履歴などから学習を重ねてより正確な会話を行う機械学習型に分かれます。
機械学習型は、AIのディープラーニング技術を用いて文章から特徴を分析し推論モデルを作成するため、多少言い回しが異なっても同じ意味の文章だと推論でき、認識返答精度が高いことが特徴です。
今回のインターンシップではニーズウェルの得意なAI技術を利用した機械学習型チャットボットに挑戦します!
開催概要
期 間 | レディネス・フェーズ(自宅): 2020年8月11日~9月2日(任意の1週間程度) |
ワーク・フェーズ(ニーズウェル本社): 2020年9月3日~9月18日 |
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課 題 | Webサイトにオリジナルのチャットボットを追加しよう! |
ワーク・フェーズは新型コロナウイルス感染防止に配慮した上で開催しました。
カリキュラム
レディネス・フェーズ Readiness Phase
まずは自宅で肩慣らし。
オンデマンド配信のWeb講座を利用して自宅で好きな時間に事前学習し、予備知識を習得していただくフェーズです。
必須講座で興味が沸いたら、もう一歩踏み込める任意講座も用意しました。
必須講座【難易度:初級】 | ・はじめてのAI ・AIビジネス活用を考える ・データサイエンティスト超入門 |
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任意講座【難易度:中級】 | ・教師あり学習(回帰) ・教師あり学習(分類) ・教師無し学習 |
ワーク・フェーズ Work Phase
レディネス・フェーズの自宅学習が終わったら、いよいよ実際の開発現場に用意したデスクでワーク開始!
難しいプログラミング言語は不要で、簡単に会話フローの構築が可能なIBM社のWatson Assistantを使い、条件式(IF文)や繰り返し処理(for文)の考え方を身に着けましょう。
インターンシップ期間中は参加者1人につきニーズウェルの若手AIエンジニアが1名、マンツーマンで横につき、要件定義から構築まで、躓きがちな部分もしっかりサポートする体制で臨みました。
lesson 1. | チュートリアル | Watson Assistantを使ってみよう。 |
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lesson 2. | ハンズオン | チュートリアルの応用編。まずは簡単な予約チャットボットにチャレンジ。 |
lesson 3. | 要件定義 | ウェブに掲載するFAQの内容を検討。 総務部のメンバーと打ち合わせしながらドキュメントにまとめよう。 |
lesson 4. | チャットボット構築 :実装編 | 要件定義で作成したFAQをチャットボットに実装。自由な会話フローでオリジナルのチャットボットを作ろう。 |
lesson 5. | チャットボット構築 :WordPress連携編 | 作成したチャットボットをWordPressに連携しよう。 |
lesson 6. | チャットボット構築 :デザイン編 | やっぱり見た目も大事!チャットボットをかっこよくデザイン。 |
lesson 7. | テスト(動作検証) | リリース前の最後の関門! 要件通りに動作するか(正常系)、想定外の操作をした場合も問題なく動作するか(異常系)をもれなく検証。高品質の成果物を納品しよう。 |
lesson 8. | お披露目会 | 実際に作ったチャットボットをニーズウェル社員にむけて発表! |
3週間の総括として、お披露目会では参加のお二人に構築したAIチャットボットのプレゼンテーションを行っていただきました。
発表を聞くニーズウェル社員も、実際に社内で構築したチャットボットを見るのは初めてで、興味津々です。
一番難しかったことは何ですか?
アンケート機能の実装で、条件を考えるのが大変でした!
チャットボットがユーザーに対して「この回答は役に立ちましたか?」と質問し「はい」か「いいえ」を選んでもらうアンケート機能は、機械学習型のチャットボットのAIがディープラーニングしていく上でクオリティを上げる重要な要素です。この機能があることで学習が深まり、より適切な回答を返すよう進化していきます。
それでは、一番楽しかったことは?
作ったチャットボットが完成したときです!
わかります!創り手の達成感が感じられる瞬間ですね。
実際にAIチャットボットを構築してみて、全体的な感想はいかがでしたか?
あっという間でした。Q&Aをもっと増やせたら良かったです。
大学では60%出来れば許されることも、ビジネスの世界では100%に近い出来上がりでなければいけないことを学びました。
マンツーマンで指導にあたったニーズウェルの若手社員も、わかりやすく教えることの大変さを学びました。フェーズの後半ではどんな風に伝えると理解してもらいやすいのか、コツをつかんできたようです。
参加してくださったお二人のおかげで、社員も一歩成長することができました。
構築したAIチャットボット(スクリーンショット)はこちら。
インターンシップを終えて
最後に、今回のインターンシップについていただいたコメントをご紹介します。
長崎県立大学 情報システム学部 情報セキュリティ学科 学科長 松崎なつめ教授 |
長崎県立大学情報セキュリティ学科は、2016年4月にスタートし、情報科学の基礎から情報セキュリティを専門に学ぶ学科です。実務的な学びを重視しその一環として、3週間の企業での実習を行う「企業インターンシップ」を科目として配しています。 株式会社ニーズウェル様とは、長崎開発センターを開所されたご縁で、この科目の履修として、希望する学生2名を受け入れていただきました。 コロナ禍で先行きの見えない中、学生の研修や準備で本当にお世話になり、ありがとうございました。 この研修で学んだことが、学生のこれからの大学生活や就活などに大いに役立つものと、心より感謝しています。 今後とも、株式会社ニーズウェル様と良い関係を継続させていただければと考えています。 |
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Yさん | インターンシップでは、チャットボットの作成と、仮のホームページにそれを実装するという体験をしました。 チャットボットの作成は、学校の講義で受けたことは無く、本当に初めての体験であったため、初めは自分に作れるのかと不安でした。しかし、作るうえできちんと私たちが仕組みを理解できるように資料が準備してあり、社員の方々に質問する際も、わかりやすく指摘をしてくださるのでチャットボットの作成と実装が出来ました。 今回、インターンシップに参加して、相手の立場にたってどう説明したら伝わりやすいのかを考えることと、報告連絡相談の大切さを学びました。この経験で学んだことを忘れずに、これからの大学生活や就活に活かしていけるようにします。今回は、このような機会を設けていただき、ありがとうございました。 |
Fさん | 今回の3週間インターンシップを通して、大学では学ぶことができないとても大きなものを学ぶことができました。 指導してくださる方はとても優しく指導してくださり、作業で詰まった部分の相談などもしやすくとても楽しみながら学ぶことができました。 またプレゼンテーションの発表の練習における指摘などもとても的確で、発表するための資料の作り方や今後の発表などで活かしていくことのできることも学ぶことができました。 全体を通して今回のインターンシップでは今後の人生で役に立つことが学べるとてもいい機会となりました。 |
企画にご協力くださった長崎県立大学様、ご参加いただいた学生の皆様、ありがとうございました。
なお、インターンシップに関するお問い合わせは、当社・総務部までご連絡下さい。
お問合わせ先
インターンシップ関連 総務部
電話:03-6265-6763(代)
E-mail:saiyou@needswell.com
広報・IR関連 CC室
電話:050-5357-8346(直)
E-mail:ir-contact@needswell.com