資本コストや株価を意識した経営
Management conscious of capital and stock prices


資本コストや株価を意識した経営

1) 資本コスト

当社は、重視すべき経営指標として売上高成長率、経常利益率等について目標値を定め、資本コスト・資本収益性を意識した経営を実践し、企業価値の向上に取り組んでおります(表1)。
当社の資本コストは、国債利回りを用いた「リスクフリーレート」、当社株式と株式市場全体の変動率を対比した「β値」等により算出し、投資判断の基準として認識しています。
2024年9月期のROE 20.4%は当社の株主資本コスト(CAPM)9.3%、加重平均資本コスト(WACC)9.3%を十分に上回る水準です。

一方、内部留保につきましては、災害や金融危機などの有事への備えとしての運転資金、また今後の成長のための人材採用・育成、研究開発、M&A・資本業務提携等への投資資金としております(表2)。

今後も資本コスト・資本収益性を意識した経営を実践すべく、対話を通して得られた株主・投資家の意見を十分に検討して経営に生かしていくとともに、引き続き建設的な対話を促進するための体制整備や取り組みを進めてまいります。

       
表1 経営指標目標達成状況 2024年9月期
目標 実績 達成状況
売上高成長率 20%以上 9.0%
売上総利益率 25%以上 22.7%
販管費率 10%以内 10.3%
経常利益率 10%以上 12.7% 達成
自己資本比率 60%以上 74.6% 達成
EPS 65円以上 21.1円
PER 30倍以上 14.2倍
ROE 20%以上 20.4% 達成
ROIC 20%以上 20.1% 達成
     
       
表2 投資計画 2024年9月期-2026年9月期
計画
人材採用・育成 4億円
研究開発 2億円
M&A・資本業務提携 20億円

2) 株価

当社は、プライム市場上場維持基準の達成に向けて、2025年6月までに株価を600円とすることを目標に【6.600作戦】(ロクテンロクマルマルサクセン)に取り組んでいます。
詳細はこちらをご覧ください。



株主還元方針

1) 配当

当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要な課題の一つとして位置付けており、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保は確保しつつ、配当性向45%以上を目安に安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。
また、内部留保資金につきましては、今後予想される経営環境の変化に対応すべく、市場ニーズに応える技術の取得、有能な人材を確保し競争力を高めるための教育・育成等、有効に投資してまいります。
     

2) 優待

投資対象として当社株式の魅力を高め、中長期的に当社株式を保有していただける株主さまの増加を図ること、また今後も当社グループの事業に対するご理解を深めていただくことを目的としています。
     

       
表3 株主還元(配当)
2024年9月期 2025年9月期 情報通信業界
(2024年中央値)
一株当たり配当金 9円00銭 12円00銭 24円00銭
配当性向 42.6% 48.2% 34.0%
配当利回り 2.98% 2.00% 2.00%

※ 2025年9月期の配当利回りは、株価600円を想定して計算しています。

     
     
     
表4 1,000株購入した場合の実質配当利回り(基準日:2025年9月30日)

【前提条件】
     ・年間配当金 : 12円00銭
     ・優待    : 15,000円(1,000株以上保有する株主さま対象)

購入時の株価 356円 400円 500円 600円
実質配当利回り
(配当、優待を含む)
7.6% 6.8% 5.4% 4.5%

例)356円(2025年4月14日終値)で1,000株購入した場合、実質配当利回りは7.6%になります。

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